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COMPANY

会社案内

代表者挨拶

MESSAGE

人と人とのつながりを大切にする。

私は単なる物のやりとりがしたいのではなく、物を提供することで人と繋がりたいのです。

イトウメディカルは、1926年(昭和元年)に銀細工などを手掛けていた先先代の伊藤正彦が豪鍼や鍼管など鍼灸院でご利用いただいている医療機器を製造することから始まりました。

皆様にはイトウメディカルという名前で認知していただいておりますが、わたしたちの正式な屋号は伊藤鍼灸医療器製作所であり、名前のとおり製造業を出発点としております。

私も若い頃は父の指導の下、毎日のように機械に向かい、金属加工をしておりました。若かった当時は細々とした作業と金属屑に塗れる毎日に飽きて、世間の好景気を羨ましく思っていたこともありましたが、時代の変化とともに鍼製造業界にも変化が起きました。

メーカー製の大量生産の鍼の普及により、職人の手作業で鍼を作ってきた小さな工房は苦しくなり、また職人の高齢化も重なって次々と廃業していったのです。

結果として私たちは製造業をしながらも商売の軸足を機器販売へと移すことにいたしました。このとき製造業を諦めなかったのは、若い頃にある体験をしたからです。

鍼灸師の会合でのことです。

年配の大御所の鍼灸師が、まだまだ駆け出しだった私を会合の席で上座に座らせました。そして、「鍼灸師にとって治療に使う道具は欠かせないものだから、これを作ってくれるあなたがいなければ我々の商売はできません。だからあなたが上座にお座りなさい」と仰ったのです。これにはひっくり返るほどビックリしました。

この方はすでに他界されてしまいましたが、今でも畏敬の念を持っています。

私はこの経験から鍼灸師の先生が治療に使う道具に対する自分の見方が変わりました。道具はただ作るだけじゃない。使う人のことを考えて作らなくちゃいけない。まだまだ駆け出しの自分に寄せてくれた期待を裏切らないよう、精進しなければいけない。そして決して廃れさせてはいけないと強く思うようになり、誰もが認める一流の道具を作り続ける決意を固めたのです。

こうした信念の元に作り上げたオリジナル商品は、目に見える成果を上げてくれました。

イトウメディカルのオリジナル商品を展示すると、人が集まってくださるようになり、たくさんの方々とお話が出来るようになったのです。私が大切にしている「人との繋がり」が自然とできるようになったのです。

人と対面することが減っていっている世の中で、人との繋がりを大切にするという信念は時代に逆行している古い考えなのかもしれません。しかし私は商品をただ渡すだけのビジネスでは勿体無いと思っています。だからこそ日本最大級のショールーム「イトウメディカル」を設けました。

店頭にはたくさんの商品を並べて、いつでも手に取って確認していただくことができるようにしています。お客様の知らない道具にも巡り会えるのではないでしょうか。また、ショールームには待合席があります。商品をゆっくり見ていただくだけでなく、実際に道具を手に取って説明を聞いていただいたり、また鍼灸師の先生方がどんな施術を行いたいとお考えになっているのか、お話しを聴かせていただく機会を設けるためです。

ショールームは岐阜駅から徒歩圏内に立地しております。温かいコーヒーを飲みながら、是非お話をお聞かせくださいませんか。